鬱は個性なり

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zoom RSS ちかんの思い出

<<   作成日時 : 2012/07/27 04:22  

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このブログエントリは、変態アドベントカレンダー in Summer 13日目(7月27日)です。
前日は @daiksy さんの scalaの変態的ライブラリ util-eval でした。


ITに関する話題をそんなに持ち合わせていないので、
ダジャレと昔話を話の枕にしてお茶を濁し、話を脱線させます。

人にもよるし仕事にもよるのだろうが、私は一括置換をしたことがほとんど無い。
おそらく、一括置換をしたのは1996年の夏に ある作業をした時だけ。
その作業とは、複数の hoge.ini ファイルと autoexec.bat 、 config.sys に対して、
『A:\』を『C:\』に一括置換するというもの。


なぜこんな作業をしなくてはいけなかったか。
それは、FreeBSD をNECのPC-9821シリーズ、Cx2 というPCにインストールしようとしたから。

当時の私は大学の卒論のために、研究室のPCで Fortranの計算プログラムを走らせていたのだが、
研究室にあるPCは台数が限られており、古いために処理速度も速くなかった。
「自宅のPCのほうが速いし自由に使える。自宅のPCで計算できるようにしよう」

で、研究室と同じ環境にするために FreeBSD をインストールしようとしたのだが、
『ハードディスクの初めのパーティションにインストールされる』とある。
何ですと!?そのパーティションには、Windows 3.1 が鎮座ましましていましてよ?

この時代のことを知らない人や、もう忘れてしまった人のために、
大雑把に昔話をする。
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対象となるNECのPC-9821シリーズ、Cx2 という型式は、1995年の秋に私が初めて購入したPC。
おおまかな仕様は以下のとおり。

CPU: Pentium 75MHz
OS: Windows 3.1 + MS-DOS 6.2
HDD: 850MB
メモリ: 8MB

時代はPC/AT互換機が爆発的にシェアを伸ばし、
NECのPC-98シリーズのシェアが劇的に低下していたころ。

NECのPC-98シリーズはハードディスクの初めのパーティションに
Windowsがインストールされるのだが、そのドライブレターはA(Aドライブ)である。
少なくともCx2 という型式では、リカバリCDに入っている設定ファイルの中に、
すでに直に『A:\』と記述されている。
基本的に、Aドライブ以外にWindowsを移動することは不可能。
基本的には。
------------------------------------------------------

仕方がないのでハードディスクを3つのパーティションに分割し、次の形で運用することを目指した。

Aドライブ(300MB):FreeBSD
Bドライブ( 50MB):MS-DOS 6.2
Cドライブ(500MB):Windows 3.1 + MS-DOS 6.2 → Windows95にアップグレード

さて、やるぞ。
MS-DOSの起動フロッピーディスクを作り、FORMAT.EXEも起動フロッピーにコピーする。
起動フロッピーディスクから起動し、ハードディスクを物理フォーマット。パーティションを3つに区切る。
リカバリCDから Windows 3.1 + MS-DOS 6.2 を再インストール。(Aドライブにインストールされる。)
Aドライブの、使わないアプリケーションを徹底的に削除する。
(なにしろ再インストール直後は、「98ランチ」を始めとする余計なものが山ほどあるので。
 「98ランチ」って、こんなムダなもの。 )
A:\DOS フォルダを、Bドライブにコピー。
Bドライブの autoexec.bat 、 config.sys を適切な内容に書き換え。
再起動し、Bドライブ(MS-DOS 6.2)からboot。Aドライブにある全ファイルをCドライブにコピー。
Cドライブの autoexec.bat 、 config.sys にある『A:\』を『C:\』に一括置換。
再起動し、Cドライブの Windows 3.1 をbootできないことを確認。
再起動し、Aドライブの Windows 3.1 をboot。
Cドライブの 複数の設定ファイル( hoge.ini )中の、『A:\』を『C:\』に一括置換。
再起動し、Cドライブの Windows 3.1 をbootできることを確認。
Windows95のアップグレードCDでCドライブに Windows95をインストール。
再起動し、Cドライブの Windows95をbootできることを確認。
再起動し、Bドライブ(MS-DOS 6.2)からboot。Aドライブを論理フォーマット。
FreeBSDのインストールCDでFreeBSDをインストール。


できた。
そして私はFreeBSD上でFortranの計算プログラムを走らせることが出来るようになった。

ついでに、使いもしないのにお遊びで X-window をインストールしたりもした。
その結果、ユーザーレベルでのUNIXの知識が増えた。
vi を使えるようになり、make install とかカーネルの再構築とか、
ls、rm、cp、manなどの基本的なコマンドとか、.hoge ファイルの置き場所とかを覚えた。

大学の講義や演習で、次のようなことも経験した。(学んだ。)
・トランジスタの仕組み
・NANDとNORを用いた論理回路の作成
・CPUも、集積度が高いだけのただの論理回路であること。
・Z80を使った学習用キットで、7セグメント表示を出力するプログラムの作成。
 命令セットでプログラムを書き、ハンド・アセンブルで機械語に変換し、
 機械語を手入力して実行する。


さて。ここまでは話の枕で、ここからが本題。Σ( ̄□ ̄;) エッ・・・!!
こうして私は、PCの基本的な部分を学んで工学部を卒業し機械メーカーに入社したのだが。
ここで愕然とする。
会社には工学部を最多として理系学部(または大学院)出身者がごろごろといるのだが、
あまりにもPCを使えていない。うとい。
『多数の測定データを系列ごとに平均して一覧表示する』のを短時間でおこなうために、
『Quick BASIC で計算プログラムを作成し、誰でも使えるようにバッチファイルと組み合わせて使う』
ように私がしただけでビックリされた。「えっ?」「えっ?」

その後、つらつらと社内の人間を眺めてきて十数年。ようやく分かってきた気がする。

PCをまともに使いこなせるかどうかは、次のことと関係している。
・理系出身か文系出身かは、関係無い。
・年齢(世代)も関係無い。
・学歴も関係無い。
・個人で購入してPCを所有しているかどうかが関係している。
・特に、『自分で調べて、自分で試して、やりたいことができる環境を作る』ことをやってきたかどうかが関係する。
・『元に戻せなくなるかもしれない』レベルまでPCを使い倒そうとしたことが
 あるかどうかが関係している。個人で所有するPCなら思いきってやってみやすいが、
 会社のPCでそれをやる度胸のある人は少ない。
・Windows95の普及以後に初めてPCを購入した人は、
 PCを家電同様に、『あるがまま』で使おうとする傾向が高い。
 余計なことをしてトラブルを招くことに恐怖心を持っている。極度に保守的な傾向が高い。

・MS-DOSやUNIXなどで、CUIによる設定を経験しているかどうかが関係している。
・現在40歳以上の世代の理系出身者は、PCがCUIベースならば、もっと使いこなせる可能性がある。
 PCがGUIベースになって以降は、自分が知っているCUIベースのコンピュータのイメージと
 目の前のPCのイメージが乖離してしまった。
 GUIベースのコンピュータを「よく分からないもの」と思いこんでいる。


だから。↓↓こういう話は、本人たちの人間としての在り方が問題であり、世代によるものではないと思う。

るな速:「ファイルの圧縮ができない」 「Excelの操作もままならない」 40代会社員のポンコツ化が深刻


昔は、周辺機器の拡張とか、設定ファイルの書き換えとか、バッチファイルの作成とか、
簡単なプログラムの作成とかは、老若男女理系文系に関係なく、誰でも当たり前にやってたぜ。それぐらいでは、変態でもなんでもないぜ。

使いやすいように道具や環境を作り替えるのは、人間の大事な能力やん。
ちかんぐらいしようぜ。

せいき表現を使えとまでは言わないから、ちかんぐらいしようぜ! > IT業界以外の方


以上です。
明日の変態アドベントカレンダーは「うらがみさん( @backpaper0 さん)」の予定です。
よろしくお願いします。

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